「ポカン口」は百害あって一利なし
ポカン口の子供は、下唇の筋肉が弱くなっている為、口を閉じる時に、唇の代わりに下あごの先端にあるオトガイ筋という表情筋を使っています。
その為、口を開けようとするとオトガイ筋に過度な負担がかかり緊張状態になり、梅干し状のしわが出来ます。
試しに、口を閉じてと子供さんに言ってみて、下唇の下のアゴにしわが出来るか確認してみて下さい。
しわが出来るならば口ポカン状態の子供さんと言えます。
下唇と口輪筋の力を鍛えて、口も閉じられる状態になれば、このシワも自然と消えていきます。
口をいつも閉じて、鼻呼吸を心がける事で、舌の位置が正しくなり、上あごの歯列が発達します。
本当にポカン口は百害あって一利なしの状態です。
じゃあ、どうやってポカン口を治せば良いのでしょうか?まず
鼻呼吸が出来ない原因を取り除きましょう。
アデノイドや扁桃肥大があれば耳鼻科を受診しましょう。
扁桃腺もアデノイドもリンパ組織で、5歳前後で最大となり、その後10歳頃までには小さくなります。
アデノイドは鼻の奥にあるので、直接見る事は出来ませんが、扁桃腺の肥大については、のどの奥を見れば分かります。
口呼吸をする事でアデノイドが肥大し、顔全体がたるんでしまった顔をアデノイド顔貌と言います。
アデノイド顔貌の特徴は、突き出た唇と下あごの後退です。
あごの輪郭が消えてしまい、太っていなくても二重あごの様に見えがちです。