「下あごが後退して出っ歯になるケース」
下あごが引っこんで出っ歯になった状態をアングル2級I類という言葉で専門的には分類します。
出っ歯と言われる実に75%がアングル2級I類です。
下あごに加えて、上あごの歯列も後退するとアングル2級Ⅱ類と専門的には言われます。
下あごが後退する原因の1つは咬み方にあります。
前歯を使って咬む時、下あごは前方に移動します。
一方、奥歯を使って咬む時は、下あごは後方に移動します。
下あごの位置をセンサーとして、指示する役割は歯根膜です。
軟らかい食材や細かく刻んだ食材ばかりを与えていると、前歯で咬む必要がなくなり、奥歯ばかりを使う様になり、下あごが後退した状態で定着してしまいます。
前歯で咬む事は、叢生の予防になるだけでなく、出っ歯の予防の為にも大切な習慣です。
アングルⅡ級になると、顔立ちの印象が変わります。
横顔は、上のくちびるが出た様に見え、下のくちびるはかなり下がった顔に見える様になります。
下あごが後退してしまったら、歯根膜を正常な位置に戻し、下あごが前に出る様に訓練しましょう。
そして、なぜその様になったのか、原因を探して改善する努力をしましょう。