「出っ歯の原因」
出っ歯には様々な原因があります。
叢生(でこぼこ)に次いで、気にする方の多い歯並びのトラブルは上顎前突、一般に言われている出っ歯です。
悪い歯並びの全体の13%を占めると言われています。
出っ歯のうち、文字通り上あごの歯が出ているケースは実はわずか7%しか有りません。
実際は5割近い出っ歯は下あごがひっこんでいる為、相対的に上あごの前歯が出て見えるのです。
その他には、舌が暴れた悪習慣により、下あごが引っ込んで前歯が出てしまったケースなど、
出っ歯に見えるのは様々な原因があります。
出っ歯は容姿を大きく変えてしまうので、気にする保護者さんも多いのが現実です。
しかしながら、原因により予防法や処置法も変わって来ますので、まず治す事よりも発症原因を探るのが先決です。
まず、お家で子供さんの咬み合わせが正常かどうか調べて下さい。
奥から2番目の歯を第1臼歯と言い、最も大きな歯です。
上下の歯を咬み合わせた時に、下あごの第1臼歯が上あごの第1臼歯の少し前にあるのが正常な咬み合わせです。
奥歯は見えにくいので、自宅では犬歯(糸切り歯)の位置で見てみて下さい。
上あごの犬歯が、下あごの犬歯と第1小臼歯の間にあれば、正常と思われます。
これは、乳歯でも永久歯でも同じです。
分かりにくい時は、かかりつけの歯科医院さんで位置を見てもらって下さい。
次回は、下あごが下がって出っ歯になるケースのお話をします。