叢生と言って直ぐに分かるのは歯科関係者だけかもしれません。
簡単に言えば「でこぼこ」の歯並びと言えば何となく理解出来るでしょうか。
この叢生(でこぼこ)は、早期治療を行えば比較的良好的な経過をたどる事が臨床経験上多い様に感じます。特に叢生に気付いたらとにかく早く歯科医院を受診する事がポイントです。
永久歯が萌出し始めるのは大体6才過ぎてからです。
この時期は親御さんも乳歯の抜けかわりだったりで、子供さんの口の中を見る機会が非常に多いと思います。
必然的に口の中を見るシーンが多いので、叢生(でこぼこ)に気付く親御さんも多いと思います。この気付きと年令が非常に重要なポイントです。
6~8才の段階でこの気付きと歯科医院を受診するのが大切です。
その理由は大体10才を過ぎて来ると、犬歯いわゆる八重歯が萌出して来ます。
犬歯が萌出し出してくると、10才までなら叢生は前歯だけの問題で済むのですが、この年令を超えてしまうと、前歯だけでなく奥歯の問題も絡んで来ます。
つまり病態が複雑化してしまうのです。それと10才を過ぎてくると、自我が芽生え始めて来て、
今まで従順に親御さんの言う事を聞いてくれてたお子さんが、少しずつ言う事を聞いてくれなくなって来ます。
第一次反抗期ですね。10才過ぎて、犬歯が萌出し始めたら簡単な叢生症例も複雑な症例になって来て、治療期間が長くなります。
叢生は親御さんが主導で行える6~8才の時期に早めに処置するのが大切です。とにかく叢生(でこぼこ)に気付いたら早めに歯科医院を受診して下さい。