②混合歯列とは?
混合歯列には前期と後期があります。前期は6~10才頃。
後期は10才~12才頃を指す事が一般的です。
矯正処置を考えるには、混合歯列前期の方が絶対有利です。
専門的な言葉になりますが、スキャモンの成長曲線と言う物が有ります。
上顎は成長曲線の神経型の構造をたどるので、10才頃に成長のピークを迎え、12才頃には終了するのです。
つまり上顎の成長には混合歯列前期においての発育刺激が重要なのです。
乳歯と永久歯が混在していて、上の歯並びがおかしいけど、永久歯が全部そろうまで待つのがいいのよねの考えを持たれている方がほとんどではないかと思いますが、スキャモンの成長曲線を見れば、やはり混合歯列においては、特に混合歯列前期のアプローチが有効と思います。
逆に混合歯列後期に入ると、前歯だけでなく、側方歯群までの問題に発展している事が非常に多いです。上顎は10才頃に成長のピークを迎えて、12才頃には終了するので上顎の成長への矯正の治療効果は限定的かと思います。
逆に下顎に関しては、10才頃から成長スパートが始まるので、成長が期待できます。
とにかく矯正を考えている子供さんにとっては混合歯列においても、混合歯列前期にアプローチをする事が特に上顎についてはポイントになるかと思います。