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「おうちで出来る矯正」
乳歯が生えそろう乳歯列期(3才頃)から、乳歯が永久歯に生え変わり始める混合歯列前期(6才頃)までが、おうちで出来る矯正の最適な時期であり、気付きが遅れれば遅れる程、お家で出来る矯正は難しくなります。
さらに、悪い歯並びの多くは、毎日の食事の仕方や悪い習慣が原因になっている事がほとんどです。
だからこそ、おうちで出来る矯正を実践する事が大切です。
矯正治療不要できれいな歯並びを手に入れる方法です。
一番のおうちで出来る矯正の最強の秘策は、歯並びに悪影響を与える習慣を徹底的に予防する事です。
私が歯科医になった30年前は、学校の歯科検診に行ったら、虫歯の多い子はたくさん居た記憶があります。しかし、最近歯科検診に行くと、ほとんど虫歯のない子が大多数です。
子供の虫歯が減ったのは、虫歯予防の関心が高まり、予防する為の知識と習慣が普及した為だと考えられます。
食べた後は磨く。寝る前には甘い物を食べたり飲んだりしない。
これは虫歯予防として、習慣として常識になりました。
しかしながら、矯正予防の基本的な知識は全く普及していません。
例えば、叢生の原因は歯列の発育不足です。
前歯で咬む食生活が実践出来なかったから、歯列が発達しなかったのです。
出っ歯や受け口も、悪い歯並びになる原因となる習慣や癖が定着する前に、気付いて止めさせる事が出来たらほとんどの矯正治療は不要になるはずです。
経験豊富な歯科医ならば、悪習慣に気付いて、指摘は出来るかもしれません。
しかしながら、気付きを与えても本人でなければやめる事は出来ません。
正しい予防の知識を持ち、子供さんの歯並びを守り、不要な矯正治療を避ける事が出来るのは、家族の方でないと出来ません。
子供さんにとっても、家計にとっても、一番楽で負担のかからない方法であると思います。
いつも側にいる家族の方の気付きがとても大切で、気付いた所から止めさせて、良い方向に誘導出来るのは本当に家族だけだと思います。