「パンを食べる時の注意」|らいおんデンタルクリニック|中津市・吉富町の歯医者

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医療コラム

「パンを食べる時の注意」|らいおんデンタルクリニック|中津市・吉富町の歯医者

「パンを食べる時の注意」

朝食はパンという家庭が増えています。昨今の米不足もあるかもしれませんが。

それにも増して、和食に比べてパン食は準備も簡単なので当然かと思います。

では、パンとご飯では食べ方にどの様な違いが出てくるか分かりますか?

ひとまず、栄養学的な面は置いといて、答えは水分量の違いです。

パンは焼くことで水分を飛ばした乾燥食品、ご飯はたっぷり水分を含んだ調理した食品です。

パンは水分が少ない為、そのままでは食べにくいです。

奥歯でしっかり咬んで、唾液を分泌させてからでないと、うまく飲み込めません。

実は、この唾液の分泌が重要です。

唾液の分泌は1日に約1800cc、つまり一升瓶1本ぐらいの量になります。

炭水化物に含まれるデンプンや糖は、唾液に含まれる消化酵素のアミラーゼにより分解され、消化吸収されます。

唾液には、細菌を破壊するリゾチームという酵素も多く含まれる上、細菌が作る酸を中和して歯を守るむし歯予防の作用もあります。

この他にも、食物を湿らせ、嚥下を円滑に行う潤滑作用や、食活の時に舌や口唇の運動を円滑にする作用があります。

唾液の分泌を促す事はとても大切です。

朝ごはんをパンと牛乳などの飲み物とセットにしてませんか?

時間がないからと言って、食べ物を咬まずに飲み込んでしまうと、前歯も奥歯も十分に使えていない上に、唾液の分泌も不十分です。

水分で無理やり流し込む食事法は、水洗トイレの様なものです。

パン食に限らず、食事の時に、いつも水や麦茶などを用意する習慣がある様でしたら、見直して下さい。

水分の補給は食事後です。

パンに比べて、ご飯は水分を含んでいますから、そのままでも食べやすいですが、ついお茶漬けにしたりとかしてませんか?

ご飯を咬まずに、飲み込む習慣はやめて下さい。

高級なフレンチレストランでも、食前に水は運ばれて来ない事がほとんどです。

昔から放送されているサザエさんの食卓のシーンでも、食卓に食材がたくさん並んでても、水やお茶は置いてありません。

食後にテーブルを囲んで、お茶を飲んでいるシーンは有りますが。