「乳歯の生えそろう時期」
乳歯は大体生後8か月前後ぐらいで下顎の前歯が生え始めて来ます。
その後は大体3才前後ぐらいまでに20本の乳歯が生えそろいます。(先天性欠損が無ければ)。
上下4本ずつの乳前歯が生えると乳歯列期というステージに入ります。
この時期は第一次成長期です。からだがどんどんと発育しますので、歯並びを育成していくのに絶好の時期です。
離乳食の幅もかなり広がってきて、軟らかい食べ物であれば自分で手に持って食べる事も出来る様になります。
しかしながら、その分虫歯になる可能性も出てきます。なので、保護者の方の歯磨きが必然的に必要になります。
逆に言えば、毎日お子様の口の中をチェックするので、保護者の方の歯に対する関心が最も高い時期とも言えます。
「歯の生えるペース」
乳歯の生える時期が平均より早い場合は、その子の成長はその後も早く、逆に生える時期が遅ければ成長のペースもゆっくりであると思われます。
歯の生えるペースでからだの成長を測る事が出来るのです。
これは「象牙年令」という考え方になります。
この考え方によれば乳歯が生えたり、永久歯に生え変わったりの歯の生えるペースが、
その子のからだが、次の成長発育のステージに移行したという合図になります。
つまり歯の生えるペースは子供の成長状態を知る貴重な情報源です。
平均的には、第1大臼歯と下顎前歯が6才前後で、上顎前歯が7才前後で、永久歯に生え変わります。
各個人によって歯の生えるペースが違うと言えど、平均から1年以上の差が認められる場合は、もしかしたら何らかの異常が有るかもしれません。
歯科医院を受診して診察してもらった方が良いかもしれません。
早期に発見すれば、悪化を防ぐ事が出来ます。
過剰歯や埋伏歯、先欠歯等が有る場合も有ります。
気になる事があれば、早めに歯科を受診して相談されて下さい。