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「体のバランスが悪いとアゴに負担が来ます」
我々は普段、地球の重力を特に意識する事もなく生活しているかと思います。
しかしながら、実際には潮の満ち引き、物が重さを持つ事など、環境の全てに重力が影響を与えています。
もちろん、人間の体も重力の影響を受けています。
体の重心は常に地球の重力とつりあっている必要があります。
このバランスが少しでも崩れれば体は倒れてしまいます。
人間の体には約200の関節があり、それぞれが特有の役割を分担する事で、複雑な動きを可能にしてくれています。
私達が、体の一部を動かす度に、重心が変化しますが、この時も関節が体の重心と地球の重力のバランスをうまく調整していくれているおかげで、倒れずにすんでいるのです。
ところが、いつも体の重心が傾いたままだと重力に負けない為に、逆方向からの力が加わり続ける事になります。
本来は不要なはずの力がかかってしまう為、悪習慣につながり、体がゆがんでしまいます。
体の一番上にある関節はアゴの関節です。
地面から離れる程、バランスを取るのは難しくなるので、
全身のバランスを最終的に決めるのはアゴの関節なのです。
転倒しそうになった時に、思わず歯を食いしばったりするのもその為です。
アゴの関節に負担がかかりすぎると関節症になる危険もあります。
頭の重さは約5キロ。ボーリングの球と同じ重さです。
子供でも3キロあります。これだけの重い頭を支えなければならない為、悪い姿勢が習慣になってしまうと、関節に無理をさせる事はもちろん、全身に様々な問題が起こります。
頭だけがいつも傾いていると、バランスを取る為に頬杖をついたり、腕で支えたりする癖がつきます。
そうすると、頭の重さがアゴや歯列に加わり変形が起こるのです。