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「前歯で咬む食事」
人は大体1日3回食事をします。1年は365日でなので、1095回分の食事です。加えて更に間食もしますので、食事の量は単純に1年間で1トン近くになると思われます。それだけの量の食物を食べているわけですから、食べ方の習慣が歯や顔の筋肉に影響を与えるのは、至極当然の事だと思います。
よく咬むことの目安として、「一口で30回咬みましょう」と言われますが、この「30回咬み」は奥歯ですりつぶす咬み方の事です。
奥歯でしっかり咬むと、大臼歯の歯根膜を活性化する事になり、更には、唾液の分泌を促して消化を助ける事になります。
一方で、ほとんどの歯列不正は前歯できちんと咬めていない事が原因です。
なぜならば叢生のほとんどは前歯に発症するからです。
前歯で咬む咬断運動が、前歯部の歯列を育成する正しい食事のあり方です。つまり
奥歯で30回咬む前に、まずは前歯で咬みきる事が正しい咀嚼と言えます。
前歯で咬む為には、食材が大切です。子供が手に持って食べられる食材がおすすめです。
前歯で咬む事で、一口分ずつ咬み切れる様な大きさで、咬んだ時に歯を支える歯根膜に刺激が伝わる様な硬すぎず、やわらかすぎない食材が効果的です。
のりで巻いた巻き物や大きめなおにぎり、骨の付いたからあげ、子供が喜んで食べてくれる様な食材を是非チョイスして下さい。
果物ならば、くし形に切ったリンゴもおススメです。