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「前歯で咬んでいますか?」
咬み方を観察する事も重要です。
歯列の発育不全を改善して、前歯がきれいに並ぶ為に、前咬みする咬断運動は欠かせないものです。
せっかく手づかみで食べられる料理を提供しても、食べる時に子供さんが前歯を使っていない事があります。良く観察してください。
前歯で咬めていなければ、歯列は絶対に発育しません。
犬の歯並びを見たことがあるでしょうか?犬の前歯は6本ありますが、小さすぎて咬み切る役に立たないので、最初から奥歯に持って行って咬んでいます。
いわゆる横咬みです。
もし子供さんがその様な食べ方をしていたら、「犬と同じ食べ方だよ」と言ってあげて下さい。
しっかりと前歯で咬む咬断運動が出来ているかどうかは、客観的にチェックは出来ます。
下顎の前歯は生えてきた時は、先端に発育葉というギザギザがあります。
発育葉は、乳歯にも永久歯にもあります。
咬断運動がきちんと出来ていれば、発育葉のギザギザがすり減って平坦になっているはずです。
乳歯が生えてきたら、発育葉が順調にすり減っているかどうかを観察して下さい。
前歯でしっかり咬めているならば、通常は半年から1年でしっかりと変化が現れます。
1年以上経過しても、発育葉がはっきり残っている場合は、咬断運動があまり出来てない証拠です。
そのままにしておけば、歯列の発育不足で叢生になるリスクが高いでしょう。
食材は大きめに、また手に持たせて食べさせる等の工夫をやってみて下さい。