「前歯の交叉咬合はおうちでの矯正が可能かも?!」
上あごの前歯が1歯または2歯の咬み合わせが逆になっているものを交叉咬合と呼びます。
交叉咬合であれば年令にもよりますが、おうちでの矯正が可能な場合があります。
上あごの1番目の前歯(中切歯)は、混合歯列前期の7才前後くらいで生えてきます。
もしこの歯が、下の歯より内側に生えてきてしまった場合、まず前歯に歯が入れるスペースがあるかどうかを確認してみましょう。
運よくスペースがあれば、
交叉咬合になっている前歯を物理的に押し出してあげる事で簡単に治る可能性
があります。
歯科医院に通う必要もないかもしれません。
例えば、指で押してぐっと力を入れてあげるか、平らな棒で前に押してあげれば、歯が前方に動く事も体感できるはずです。
毎日ちょっとずつ押してあげれば、2か月程で治ります。
歯科医院は、押し出す為の器具も販売しております。
しかしながら、わざわざ購入しなくても、細いヘラなどでも代わりにはなりますし、衛生面に気を付けて頂ければ、アイスの木の棒などであっても、使用した時に歯が前方に動く事を確認して下さい。
もし自宅でのおうち矯正で交叉咬合が治ったら、前歯で咬む咬断運動を意識的に多くして、上あごの歯列を育成しましょう。
前歯の交叉咬合は、自宅で治せる可能性がありますが、臼歯部の交叉咬合は非常に難しいかもしれません。
次回は、こちらの臼歯部の交叉咬合について、お話しをしたいと思います。