「口輪筋」
口は一日中様々な運動を繰り返す器官です。
口の周囲には筋肉が密集しています。前歯を囲んでいる筋肉は口輪筋と言います。
口輪筋は唇とその周りを動かします。
口輪筋は頬の筋肉である頬筋につながっています。
これらの筋肉は口を動かすだけでなく、歯並びに対して、外側から押す力を加えています。
反対に、口の内側でこの力に対抗するのが舌です。
舌は、筋肉の塊で、縦・横・垂直に走る内舌筋と、舌全体を包む外舌筋が組み合わされる事で、
しゃべったり、飲み込んだり、呼吸をしたりなど、様々な動きに対応する事が出来る訳です。
普段は特に意識してませんが、舌の筋肉は頬の筋肉から押される力に対抗する強い力も持っており、常に歯列を外側に押し返しております。
つまり、歯列は、顔側から押す筋肉と、それに対抗して押し返す舌の筋肉のちょうど折り合った位置に並ぶ様になります。
これが何らかの原因によりバランスが崩れると、歯並びも崩れて来ます。
混合歯列前期であれば、このバランスをうまく利用して歯並びを良くする事が可能になります。
しかしながら、条件とすれば早期治療と言う事がキーワードになります。
唇の形を作るのも口輪筋です。頬の筋肉のバランスが崩れると顔つきにも影響が出ます。
口輪筋は歯並びを決めるのに重要な役割を担っています。
目元のたるみにも口輪筋を鍛えるのが非常に効果的です。
顔の形にも影響を与えるのが口輪筋と言えます。