「床矯正」
床矯正とは、床矯正装置を使って、機械的に歯列を拡大する方法です。
入れ歯の様な装置にスクリューやバネをつけて装着し、必要なスペース分のみ拡大していきます。
予防的矯正とも言える処置方法であり、永久歯が生えそろってからの治療より、格段に負担は少ないと言えます。
床矯正治療の発症はヨーロッパです。
そのヨーロッパには、床矯正専門の専門医がいるほど一般的な治療として認知されています。
その床矯正の治療として一番処置しやすいのは、前歯の叢生かもしれません。
混合歯列前期
の患者さんならば、床矯正装置を使用して必要な分のみ拡大すれば、比較的良好な結果を得られる事が非常に多い印象を受けます。
しかしながら、子供の成長は速いので、8才以降になると床矯正のみで全ての治療を行うのは、
困難なシーンになってくる場合もあるのが現実です。
基本的には、犬歯が生えかわる10才前後くらいまでに床矯正で、ある程度の治療を終える必要があります。
混合歯列後期
で、8才を過ぎて来ると、歯列を育成する時間がありません。
という事は、開始時期を見極める事が非常に大切です。
6才~7才ぐらいの年令が床矯正のベスト年令。
8才は時間との戦い。
10才~11才を過ぎて来ると、前歯の横に犬歯も生えて来て、更に並びが悪くなったりします。
こうなると床矯正の適応からは外れると思います。
床矯正は、やはり開始年齢が大切と言えそうです。