「成人してからでも顔つきは変えられる」
顔が曲がっているというケースの場合、骨格が曲がっているのか、それとも筋肉がゆがんでいるのかを見分ける必要性があります。
例えば、顔の曲がりを気にした成人の男性の方が見えられました。
この場で、その方の写真をお見せ出来ませんが、歯並びをチェックすると上あごの右側の側切歯(我々は右上2と呼びます)が、内側に生えていました。
下あごを動かそうとすると、結局この歯が邪魔になり、正常な筋肉の動きは出来ませんでした。
簡単な検査方法があります。棒を咬んでもらって、両眼を結んだ線と平行になるかを調べてみます。
すると、この患者さんの場合、ほぼ平行になるのを確認できたので、顔のゆがみは骨格性の問題でなく、筋肉の問題と考えられました。
では、どこの筋肉が歪んでいるかを調べました。まずは、口輪筋の動きを調べるために、口を左右に動かしてもらいました。ほぼ左右均等に動いたので、口輪筋は原因ではなかったです。
口輪筋は、頬筋についてますので、次に頬筋を調べてみます。
そこで頬に水を含んでもらい、ブクブクする訓練を左右30秒ずつ、1日5回するように指示しました。
ブクブク運動は頬筋を直接活性化してくれます。
ちなみにこの方は、この訓練をする事で、口のゆがみの改善が認められました。
原因は、口輪筋でなく、頬筋だったのです。
顔は、骨や歯並びなどの硬組織と、その表面を覆う皮膚や筋肉などの軟組織から出来ています。
硬組織は、混合歯列後期には完成しますが、