「歯根膜」の働きについて|らいおんデンタルクリニック|中津市・吉富町の歯医者

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医療コラム

「歯根膜」の働きについて|らいおんデンタルクリニック|中津市・吉富町の歯医者

「歯根膜」の働きについて

歯は歯茎から見える歯冠の部分と、歯茎の中に埋まっている歯根の部分に分かれます。

歯根は歯根膜という筋により、支えられて歯槽骨とつながっています。

エナメル質で覆われた歯冠部と歯根部の比率は1:2の関係で歯根部の方が長く、上顎前歯の歯根は、鼻の下まで長さがあります。

なので、歯根が少しでも曲がってしまうと歯冠部は比率の関係上、2倍以上の影響を受ける事になります。

我々が様々な食物を口に入れて歯で咬むと、その刺激が歯冠から歯根を通じて歯根膜に伝わります。

歯根膜は食材についての情報を受け取ると、その情報に応じて反射的にかむ力、かむ方向、下顎の位置などを口や舌の筋肉に伝えて、食材に適したかみ方やあごの位置を指示して行きます。

具体的には、食材の硬さ、やわらかさ、大きさ、細さなどを判断して指示しております。

例えば、かんだ時に痛みを感じれば、歯根膜が瞬時にかむ動作を止めさせます。

大臼歯の歯根膜は200キロの力に耐えられる構造になっていると言われています。

我々は普段、無意識に咀嚼していますが、食べ物の食感を楽しめるのは、実は歯根膜のおかげなのです。

食べ物によっては、かみ方も変わります。

やわらかく煮込んだ物と硬い食べ物、大きい物を食べる時と小さく刻んだものを食べる時では、下顎の位置も変化します。

歯根膜が、その都度、咀嚼に最適な筋肉の動きをコントロールします。

歯根膜って本当にすごいと思います。