「猫背は呼吸を浅くさせる!!」
相撲では行司さんが「はっけよい!」と声をかけます。
この「はっけよい」は語源には諸説ありますが、ある説では「吐く気(息)用意」から来ていると考えられます。
からだを動かす為には、呼吸を整える事が大切なのです。
猫背と正しい姿勢での、気道と咽頭の容量がどのくらい違うのかを測定したデータがあります。(ある小学生のデータです。12才、男の子)。
やはり、猫背の姿勢では気道と咽頭が圧迫されている為、気道の総体積は減り、狭窄部の容量は減るというデータがあります。
この方のデータですが、次に猫背を改善させた状態で測ってみます。
すると猫背がまっすぐになると、気道、咽頭の総体積は増え、狭窄部の容量も拡大しました。
猫背がいかに呼吸をしにくくさせているのかが分かるデータです。
呼吸はからだの隅々まで酸素を供給しているのですから、子供の成長にも大きく関わって来ます。
猫背は腹部も圧迫してきます。そうすると、消化器官にも良くない影響を与えます。
いかに栄養バランスの良い食事を食べていても、胃腸が十分に働かないと栄養は取り込めません。
猫背で背骨が曲がっていると、椎間板を圧迫します。
大人になると、椎間板ヘルニアやぎっくり腰になったり、腰に負担がかかります。