「舌の位置」
舌の位置が低いと様々な弊害が出て来ます。
本来ならば、舌はいつも軽く上あごの前歯に当たっています。是非、確認してみて下さい。
ところが、舌の位置が低い
「低位舌」
になってしまうと、舌が当たっている場所によって、歯並びが乱れて来ます。
舌が下前歯を押していれば、反対咬合の原因になりますし、上下の歯の間を押していれば、出っ歯やすきっ歯、開咬の原因になったりします。
そのまま、混合歯列後期に入ってしまうと最悪、骨格性に移行して、外科手術になったりする場合もあります。
舌圧は20キロ以上、必要と言われております。検査をして、自分の舌圧を知っておく事は重要と思います。
歯科医院によっては、舌圧を測ってくれる医院もあります。
是非、かかりつけの先生に相談してみて下さい。
舌圧と下の位置は、歯並びだけでなく、からだの機能にも大きく影響を与えます。
低位舌になると、
舌骨
が下がります。
舌骨は非常に特殊な骨でからだのどの部分の骨ともつながっていません。
舌骨の上に付いている筋肉は、下あごや舌につながっており、舌骨を上方向に動かしています。
舌骨の下に付いている筋肉は、鎖骨や胸骨につながっており、舌骨を下方向に動かしています。
舌骨は上下の筋肉に挟まれて自由に動ける反面、不安定とも言えます。
舌骨は舌だけでなく、鎖骨から伸びる筋肉で下あごや咽頭にも固定されています。
その為、舌骨の位置に異常があると、下あごや頸椎まで変化させます。
舌骨の位置が非常に重要と言えます。