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「食事が遅い子供には理由があります!!」
食事の食べ方について、たまに患者さんに聞かれます。
「うちの子供は食べる時間が長くて困ります」
「前歯でうまく咬み切れません」
「ものすごく小食です」とか聞かれます。
これらのほとんどの原因は離乳食期にあります。軟らかい食事から、大人の食事に移行する際の練習が足りなかったと考えられます。
飲みこむ時の舌の使い方がうまく出来ない場合や、咀嚼に問題がある場合も考えられます。
舌の前あたり(小臼歯部)に、食べ物を乗せたまま、いつまでもクチャクチャと食べている子供もいます。
小臼歯は食べ物を粉砕する為の歯です。その為、小臼歯に接している舌の部分には食べ物を動かす為の神経しかありません。
飲みこむ為の反射が起こらない様に抑えられているのです。
試しに、食べ物を小臼歯で咬んでみて下さい。ガムを咬んでいるのと同じで、いつまでたっても飲み込めません。
食べ物はしっかりと奥歯で咬む様に指導してあげて下さい。
奥歯できちんと咬んで、食材がすりつぶされて、そして唾液がたくさん出て来て、食べた物がペースと状へとなります。
奥歯に当たる舌の部分には、舌咽神経が分布していてこの神経に食材が触れると嚥下反射が起こります。
食べ物が飲み込みにくい、滑舌が悪い、口がかわく、むせやすい、食べこぼす、これらの症状があれば、口腔機能不全の疑いがあります。
是非、かかりつけの歯医者さんに相談して下さい。